基本的に木材を組み合わせただけで造った「ダビンチの橋」。人が乗ってもびくともしない=福井県おおい町名田庄納田終

基本的に木材を組み合わせただけで造った「ダビンチの橋」。人が乗ってもびくともしない=福井県おおい町名田庄納田終

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「ダビンチの橋」福井県に登場 くぎ、接着剤使わず製作

福井新聞(2021年1月29日)

 くぎも接着剤も使わず木材だけで組み立てた不思議な橋が、福井県おおい町名田庄納田終(のたおい)にお目見えした。レオナルド・ダビンチが考案した工法で造られた「ダビンチの橋」だ。長さ4メートル、高さ1メートル以上と人が渡れる大きさで、地元の間伐材を活用しビオトープに架設。手掛けた地元のNPO法人は「重機も使わず人力で簡単に造れて、強度は十分。間伐材の活用法としても面白い」と話している。

 環境教育や自然体験活動に取り組むNPO法人「森林楽校・森んこ」が、造成中のビオトープに完成させた。昨年5月、福井新聞こどもタイムズの記事でダビンチの橋を知り、家族向けの体験イベントとして造ってみようと同年11月、ワークショップを開いた。

 材料は、れいなん森林組合で購入した直径8センチ、長さ2メートルの丸材15本、直径6センチ、長さ1メートルの丸材10本。参加した3家族と一緒に造ると、木材を組んだだけで自立し、わずか40分ほどで組み上がった。一方で横揺れに弱いことが分かり、橋の側面にくいを打ち固定。階段も設けて実用性を高め、念のためそれぞれ木材が交差している部分に針金を巻いて補強、12月に完成した。

 同法人代表(61)は「簡単に作れて、大人が2人乗ってもびくともしない」とダビンチの知恵に感心し、「最低2人いれば造れる。子どもも楽しんで参加できるはず。間伐材でこんな面白いものが造れることも知ってほしい」と話している。もし造ってみたい人がいれば手伝い、アドバイスしたいという。

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