今季最後の認定となった宇出津港のと寒ぶり=能登町の同港

今季最後の認定となった宇出津港のと寒ぶり=能登町の同港

石川県 特産

のと寒ぶり豊漁1003本 石川県漁協能都、今季の認定修了

北國新聞(2021年2月1日)

 県漁協能都支所(能登町)の地域ブランド「宇出津港のと寒ぶり」の今季の認定数は1003本だったことが31日、分かった。不漁だった昨季の806本を上回り、過去5年では2018年度の1139本に次いで2番目に多い。同日、宇出津港で今季最後の水揚げが行われ、重さ10キロ以上の5本を認定した。今季は大型が多く、全体の水揚げも安定しており、漁業関係者は胸をなで下ろしている。
 宇出津港のと寒ぶりは12月~翌年1月に宇出津港で水揚げされ、競りにかけられた形や見た目の良い10キロ以上のブリを認定する。能都支所が2007年に商標登録した。水揚げ最終日の31日の最大は11・3キロで、支所職員がブランド認定したブリに専用のタグを取り付けた。
 支所によると、ブリ全体では昨年11月のシーズン入りから31日までに、1万6261本が水揚げされ、昨季全体(昨年11月~今年2月)の9144本を上回った。全体に占めるのと寒ぶりの比率は6・2%だった。
 県水産総合センター(能登町)によると、県内主要港の定置網による昨年11~12月の水揚げ量は381トンで、前年同期の117トン、過去10年平均の256トンを上回った。
 ブリは県内沿岸域の水温が温かいと沿岸に寄って南下し、水揚げ量が増える傾向にある。今季の水温はやや高めで、ブリの回遊に適した状況になったとみられる。
 1月は能登町沖にある6カ所の大型定置網に入るブリは減少したものの、下旬から上向いており、支所の担当者は「型のいいブリの水揚げが続いており、これからの漁にも期待したい」と話した。

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