メインホールの壁面を彩るデザインの原案に採用された眞崎さん(左)の作品

メインホールの壁面を彩るデザインの原案に採用された眞崎さん(左)の作品

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壁面彩る動物隠し絵 4月リニューアルの氷見市海浜植物園

北日本新聞(2021年2月2日)

 4月上旬にリニューアルオープンする富山県氷見市海浜植物園のメインホール壁面を飾るデザインの提案発表会が1日、同園であった。富山大芸術文化学部の3年生12人がアイデアを披露し、市の木であるツママ(タブノキ)に動物のシルエットを盛り込んだ「隠し絵」の作品が原案に決まった。内容を充実させ、縦横1・8メートルの3点に仕上げる。

 採用されたのは建築デザインコースの眞崎遥加さん(21)=長崎県出身=の作品。見方によって、向き合う人の顔にも壺(つぼ)にも見える「ルビンの壺」をヒントに、ツママの絵にクマやイノシシ、リス、サル、フクロウ、キツツキなどを隠した。

 リニューアルに携わった設計士や木製玩具メーカー、デザインを印刷して壁面に貼るシートの製造業者、園の指定管理者、富山大、市の関係者が審査。眞崎さんの作品は大人も子どもも楽しめ、隠された動物の"発見"によって親子のコミュニケーションが期待できる点が高く評価された。地域性を反映した動物を盛り込むアドバイスもあった。

 参加した学生は有田行男准教授が担当する「デザインプロジェクトG(サインデザイン)」の授業で取り組んだ。木や海、森などの自然を題材にアイデアを練り、デザイン化した。この日は狙いなどを1人5分程度で発表した。

 眞崎さんは「選ばれて光栄。内容に磨きをかけてさらにいいものにしたい。訪れた人の反応が楽しみ」と話した。

 園は2階エレベーターホールの装飾にも学生のデザインを採用する。

 今回のリニューアルでは、メインホールや展示ホール、エントランスの内装を木質化する。

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