夫婦による温かみのある食器などが並ぶ展示会=2月1日、福井県福井市のギャラリーサライ

夫婦による温かみのある食器などが並ぶ展示会=2月1日、福井県福井市のギャラリーサライ

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陶芸作家夫婦の新作一堂に 酒器など300点展示

福井新聞(2021年2月3日)

 福井県福井市二の宮2丁目に窯を構えるともに陶芸作家の福島宏治さんと妻繭子さんの「陶器2人展」(福井新聞社後援)が、同市松本1丁目のギャラリーサライで開かれている。夫婦で作風は異なりながらも、自然から着想を得た酒器や花器など新作約300点が並ぶ。2月28日まで。

 福島さん夫妻は18年のキャリアで、「焔奏窯(えんそうがま)」と名付けたガス窯を構え作陶を続けている。

 夫の宏治さんは、白と黒を基調にシックさを追求した食器や、釉薬(ゆうやく)を使わず自然釉で岩肌を表現した酒器などを並べた。同市美山地区の薪窯で焼き上げたというおちょこは、面を削る技法で岩のゴツゴツとした手触りを表現した。

 繭子さんは花や葉などの模様を施した作品が多い。直径約20センチの器は、3枚の花を浮き彫りにした。釉薬による淡い深緑色の濃淡が水紋をイメージさせ、あたかも水面に花が浮かんでいるように見える。

 宏治さんは「シンプルだけど個性がある作品。手に取ってもらえれば」と話している。

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