新潟県阿賀町の魅力を多くの人から広くＰＲしてもらおうと、町が「あがまちファンクラブ」を発足させ、町内外から現在２００人近くが入会している。入会者への名刺やバッグなどのグッズも完成、会員証の提示で飲食店などで割引サービスを受けられる特典もある。事務局のまちづくり観光課は「町を好きな人、縁がある人から応援してもらいたい」とさらなる入会を呼び掛けている。

　ファンクラブは昨年１０月末に町のホームページやチラシで募集を始め、県外からも申し込みがあり現在１８５人。入会は無料。会員は一般会員（町外在住）、町民会員（町内在住）、名誉会員（町が依頼する著名人ら）の３種類で、それぞれに会員証を付与。名刺は希望者に１人１００枚贈り、トートバッグもプレゼントする。

　グッズに印刷されたファンクラブオリジナルロゴマークは、同町が発祥とされる雪椿と、キツネをモチーフにしたもので、公募で決まった。１月中旬に会員証などグッズ類が完成し、送付を始めた。

　町によると、申込用紙の加入動機には「イベントで訪れて、阿賀町が好きになった」「雪椿が好きだから」などの声が書かれていた。

　会員証の提示で割引などのサービスが受けられる協力店は、飲食店や土産物店、ガソリンスタンドなど現在５１店。町内だけでなく、町出身者が経営する飲食店なども参加する。店頭には町が用意した「あがまちファンクラブ」と書かれたのぼりの掲示も始まった。店舗を紹介する一覧表も作製する。

　このほかの特典では、町の特産品が当たる抽選会を年３回行う予定。２月末までの加入者を対象に、３月に初の抽選会を実施する。

　まちづくり観光課の大江健一係長は「ふるさと納税などで県外からも町に関心を持ってもらってきた。そのつながりをさらに広げるきっかけにしたい」と話している。

　申込用紙は町のホームページでダウンロードできる。問い合わせは同課、０２５４（９２）４７６６。