伊那市長谷の道の駅「南アルプスむら長谷」の食堂「食事処(どころ)すずな」が、赤い根菜「ビーツ」を具材に取り入れたコロッケを土日限定で販売している。新型コロナウイルスの影響で客足が落ち込み、テークアウトできる商品を作ろうと考案。赤紫色の断面が特徴で栄養価も高いといい、「地元の名物の一つになってほしい」と期待している。
ジャガイモや豚ひき肉、タマネギを基本に、ミキサーにかけて細かくした県内産のビーツを加えて作る。1個110グラムほど。昨秋から販売を始め、多い日には1日30個ほど売れるという。
「ここでしか食べられないものを作りたかった」と店主の小池香里さん(63)。ドレッシングなどに使われるビーツに注目し、「鮮やかな色が見た目にもインパクトがある」と考え、試作を繰り返した。地元での栽培も広がってほしいとの思いもあり、「珍しいコロッケで元気づけたい」と話している。
1個300円(税込み)。午前10時~午後5時(食事の提供は午前11時~午後2時。その他の時間はコーヒーなどを提供)。火曜定休。問い合わせは同店(電話0265・98・2888)へ。