長野市篠ノ井御幣川にあるそばを出すカフェ居酒屋「SOBA×CAFE EN(ソバカフェ エン)」が、テークアウトできる「そばの実カレー」の提供を始めた。米の代わりにソバの実を炊いて使用。新型コロナウイルスの影響で客足が鈍るが、そば切りをテークアウトメニューにするのは難しいことから、実を使ったメニューを工夫。苦境の打開策を探る。
店主の堀内拓さん(36)によると、生のそば切りは「すぐに伸びてしまう」ため、テークアウトメニューにするのを諦めていた。だが年末年始の感染拡大を経て、1月以降はさらに客が減少。改めてメニュー開発に挑んだ。
炊いたソバの実は米粒よりもやや大きく、粘り気がある。柔らかくなりすぎないように炊き加減を試行錯誤し、店で提供しているカレーそばのルーと組み合わせた。口に入れるとそばの風味が広がる。堀内さんは「健康志向の人にも食べてほしい」と話している。
カレーは税込み700円。テークアウトは前日までに予約が必要。いった実を振り掛けたサラダ(税込み300円)も考案した。問い合わせはソバカフェ エン(電話026・274・5137)へ。