長野市の善光寺大勧進が頒布している「元三大師(がんざんだいし)」の御朱印が人気だ。元三大師は、平安時代の天台宗僧侶・良源(りょうげん)のことで、疫病がはやった際に姿を変えて人々を病魔から守ったと伝わり、御朱印も疫病退散の意味を持つという。大勧進によると、口コミや会員制交流サイト(SNS)で評判が広がっている。
角が生え、鬼のようになって病魔を退散した元三大師は「角(つの)大師」とも呼ばれ、御朱印にはその姿が描かれている。大勧進は、玄関や建物の入り口に外側に向けて貼ると魔よけの効果があるとし、2020年11月ごろに頒布を開始した。
大師の木像は、護摩堂内の不動明王像脇の厨子(ずし)に安置。普段は幕で隠れているが、11~14日の「長野灯明まつり」期間中には幕を上げて公開する。伝田さんは「元三大師を知ってもらい、疫病退散の気持ちで参拝してもらえたらうれしい」と話している。
御朱印は一つ500円で、インターネットでも頒布している。木像は灯明まつり期間中の午後5~8時、無料で拝観できる。