昆布を使った新メニューの試食会=2月8日、福井県敦賀市きらめきみなと館

昆布を使った新メニューの試食会=2月8日、福井県敦賀市きらめきみなと館

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昆布PRへ新メニュー 敦賀市が紹介チラシ配布へ

福井新聞(2021年2月10日)

 福井県敦賀市が食の魅力発信を図ろうと募集した昆布を使った新料理の試食会が2月8日、市きらめきみなと館で開かれた。市内の飲食店や食品加工業者らが考案した「おぼろ昆布と大葉を巻いた敦賀ふぐの天ぷら」など15の新メニューは、いずれも趣向を凝らしたものばかり。今後、全料理とレシピを専用ホームページで紹介するほか、チラシにして市内飲食店などに配布する。

 北陸新幹線敦賀開業に向け、昆布と地元食材を組み合わせた創作料理を募集し、観光誘客につながる「食」の磨き上げとPRを図ろうと行った。
 応募があったのは、揚げた敦賀真鯛(まだい)の切り身に昆布を巻いた「鯛(たい)の昆布包み」や、昆布でしめた杉箸アカカンバのぬか漬けを使った「ぬか漬けの手まり寿司(すし)」など15品。試食会にはこのうち13品が用意された。

 昆布業界や観光関係などから20人が参加し、審査も行った。「おぼろ昆布と大葉-」、昆布のりを使った「昆布と若狭牛のお寿司」、「つるが港ロール~東浦みかんと敦賀真鯛のマリネ~」が上位3品に選ばれた。

 「おぼろ昆布と大葉-」を考案した同市手の民宿、石川荘の従業員は「昆布はだしを取った後に捨てられがちで、もったいないと思っていた。おぼろ昆布をふぐの身に巻くことで、食べやすさとおいしさが両立できた」と工夫点を話した。

 県昆布商工業協同組合の美濃修二理事長は「どれもおいしかった。これまで昆布を目に見える形でアピールすることは少なかったが、新幹線開業に向け、これを機にメニューを使う店が増えてほしい」と話した。

 市は新メニューを紹介するチラシ5千部を作成し、今月中に市内飲食店や観光施設などに配布する予定。また、今後の物産イベントなどでレシピの活用を検討していくとしている。メニューの一部は、市内飲食店で提供している。

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