福井県敦賀市の金崎宮で、巫女（みこ）役の「福娘」と桜の小枝を交換し良縁祈願や心願成就を願う「花換（はなかえ）まつり」が４月１～１５日、開かれる。敦賀観光協会が２月１９日まで福娘を募集している。新型コロナウイルス感染予防を徹底してまつりを開催するとしている。

　明治期に始まったとされるまつりで、金崎宮に訪れた男女が「花換えましょう」と桜の小枝を交換し、思いを伝え合ったことが由来と伝わる。境内はソメイヨシノが群生する桜の名所で、例年、県内外から５万人前後の客が訪れる。

　ただ、昨年はコロナ禍により、福娘との小枝交換や婚活など各種イベントは中止に。小枝の販売やオンライン抽選会にとどめるなど、大幅に規模を縮小した。今年のまつりについて、同協会の担当者は「感染予防できる小枝の交換方法やイベントなどを検討中」としている。

　募集している福娘は期間中の午前９時半～午後４時半、小枝交換や花換神事などに取り組んでもらう予定。高校生を除く１８歳以上の女性が対象で、募集人数は３人程度。事前研修があるため、未経験者でも応募可能な上、従事手当も支給される。

　申し込みは氏名や住所、連絡先、自己ＰＲなどを明記し、３カ月以内に撮影した写真を添えた履歴書を敦賀観光協会まで郵送（〒９１４－００６３、敦賀市神楽町２丁目２の４）か、観光協会ホームページ記載のメールで送る。書類審査し、結果は３月上旬に書面で知らせる。問い合わせは観光協会＝電話０７７０（２２）８１６７。