食と漆器の祭典「輪島あえの風冬まつり」(北國新聞社後援)は11日始まり、地元住民や観光客らが輪島塗の販売会や、特産「輪島ふぐ」を使った料理を楽しんだ。
輪島キリコ会館隣の会場で行われたメインイベント「輪島塗ありがとう市」には、11の漆器業者が豪華絢(けん)爛(らん)な約5千点の品を並べた。25周年にちなみ、屏(びょう)風(ぶ)や衝立(ついたて)など1千万円相当の調度品セットが250万円で展示販売され、来場者の目を引いた。
9万円以上の品が入った3万円の福袋を購入した鈴木章仁さん(43)=金沢市=は「毎年訪れているが、今年はコロナ禍の職人を応援するために奮発した」と笑顔を見せた。
市内の飲食店15店が参加する「輪島ごっつお祭」では、フグを使った丼や鍋、唐揚げなどが提供された。いずれも23日までで、5千円以上買い物すると、特産品が当たる抽選に参加できる。