「ひゃくまんさん」とともに映画をPRする栗山さん(左)、平岡さん=北國新聞赤羽ホール

「ひゃくまんさん」とともに映画をPRする栗山さん(左)、平岡さん=北國新聞赤羽ホール

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赤羽ホール 映画「種まく旅人」の試写会

北國新聞(2021年2月16日)

 加賀野菜の一つ「加賀れんこん」を題材にした映画「種まく旅人~華蓮(ハス)のかがやき~」(北國新聞社後援)の完成披露試写会は15日、金沢市の北國新聞赤羽ホールで開かれ、主演の栗山千明さん、平岡祐太さんが舞台あいさつに立った。栗山さんは「食が人を作ることをあらためて実感した。地元の方が胸を張ってお薦めできる作品になっていればうれしい」と笑顔を見せた。
 1次産業を応援する「種まく旅人」シリーズの4作目で、農家の跡継ぎ問題や女性の活躍が描かれた。井上昌典監督がメガホンを取り、2019年9~10月に県内でロケが行われた。
 農林水産省で農業の活性化に奮闘する主人公を演じた栗山さんは、レンコン畑に入っての収穫にも体当たりで挑戦したことを振り返り「農業は力仕事で男性のイメージもあったが、男女関係なく楽しんで食に触れ合うすてきなお仕事だと感じた」と話した。今年の百万石行列でお松の方役に決まっていることが紹介されると拍手が起きた。
 実家のレンコン農家の跡継ぎ問題に直面する金融マンを演じた平岡さんは、撮影を通してレンコンが好きになり、コロナ禍の自粛期間中にきんぴらのまぜご飯にして味わったという。「農業の話だけにとどまらない人間ドラマになっている。決断する瞬間は誰しもあるので、自身と照らし合わせながら見ていただける」と呼び掛けた。
 映画を製作したKSCエンターテイメント(金沢市)の千口寿子社長があいさつ、山野之義市長の祝電が披露された。本作で映画デビューを果たしたという県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」から栗山さん、平岡さんらに花束が贈られた。
 映画は石川県内7館で3月26日から先行公開され、同27日からはシネモンドで字幕版が上映される。全国公開は4月2日を予定している。試写会はKSCエンターテイメント、本社が主催、北陸放送が共催、アントールが協賛した。

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