送水神事(右)とワシを表したイルミネーション=福井県小浜市下根来の鵜の瀬公園

送水神事(右)とワシを表したイルミネーション=福井県小浜市下根来の鵜の瀬公園

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春を告げるお水送り、きらめくイルミネーションで再現 福井県小浜市

福井新聞(2021年2月16日)

 若狭路に春を告げる伝統行事「お水送り」のシーズンを知らせるイルミネーションが、小浜市下根来の鵜の瀬公園できらめいている。クライマックスの「送水神事」を再現したものや五重塔、ワシの3点。神事が営まれる3月2日までの午後6~9時に楽しめる。

 鵜の瀬は、送水神事が執り行われる場所。同市下根来の住民有志でつくる「下根来さみどり会」が、毎年イルミネーションを設置している。

 送水神事のイルミネーションは高さ4メートル。白装束の神宮寺住職が遠敷川に御香水(おこうずい)を注ぐ様子を再現した。大きく羽を広げたワシ(幅3・5メートル)と五重塔(高さ約4メートル)は、下根来出身でオオワシにさらわれ、奈良県の金鐘寺(東大寺の前身)の大杉に落とされたという東大寺初代別当、良弁(ろうべん)和尚の逸話を基に作った。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年はお水送り神事の見学や、たいまつ行列への一般参加はできない。さみどり会の代表は「イルミネーションで少しでも雰囲気を味わってもらえたら」と話している。

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