映像と実際の景色が組み合わさった、眼鏡越しに見える景色のイメージ(新潟放送提供)

映像と実際の景色が組み合わさった、眼鏡越しに見える景色のイメージ(新潟放送提供)

新潟県 佐渡 アウトドア・レジャー

水晶の洞窟 妖精と共に 佐渡金山 映像アトラクション

新潟日報(2021年2月16日)

 新潟県佐渡市下相川の史跡佐渡金山で4月にオープンするアトラクション「アイランド・ミラージュ」の制作発表会が、同所で開かれた。実際の景色に3D映像を重ねて表示するMR(複合現実)技術を使った最先端のアトラクションを記者も体験してみた。

 アトラクションは、MR技術を使った眼鏡型の端末を装着し約15分間、明治時代以降の坑道「道遊坑コース」を歩く。端末に映る妖精や怪物などの映像と、実際の風景が重なり、幻想的な世界を楽しむことができる。壁に直接映像を投影するプロジェクションマッピングの技術も使われている。

 5日の制作発表会には、観光関係者ら約30人が参加し、アトラクションを順番に体験した。先に体験を終えた県観光局の佐野哲郎局長は「新鮮な体験だった。金銀山の新しい魅力として期待が持てる」と興味津々な様子。横で見ていても何が起こっているのかさっぱり分からないが、期待が膨らむ。

 スタッフから「異世界を見ることができる」という専用の眼鏡とヘルメットが配られ、操作用のスマートフォン型の端末を手に坑道に入る。坑道内を走らない、案内役の妖精「アウルー」よりも先に進まないなど注意点の説明を受けた。

 1人ずつ間隔を空けて、いよいよ出発する。坑道内に設置された看板に端末を向けてボタンを押すと、空中に黄色く輝くアウルーが現れた。坑道の壁や地面も、水色の水晶で覆われる。振り返ったりのぞき込んだりしても、実際にそこにあるように違和感なく見えるのは驚きだ。

 ふわふわと目の前を飛ぶアウルーについて歩く。眼鏡の耳元にはスピーカーがあり、映像の動きに合わせて妖精の鳴き声や怪物が水晶をかじる音が聞こえ、臨場感がある。

 「あれ?」。途中、実際の壁と水晶の壁がずれているように感じた。スタッフに伝え、直してもらった。映像を手掛けたティフォン(東京)の深澤研・最高経営責任者によると、電波の届かない地下で体験者が歩く位置と映像を調整することは非常に難しく、工夫を続けているという。今回の体験会で集まった意見を基に、4月のオープンに向けてさらに改良を加える。

 何度も訪れた道遊坑コースだが、知らない場所のような雰囲気を楽しめた。

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 「アイランド・ミラージュ」は若い世代に佐渡金銀山に関心を持ってもらい、世界遺産登録を後押ししたいと、新潟放送(新潟市中央区)が企画した。

 4月のオープンに先立ち、内容をイメージしたVR(仮想現実)映像をゲーム配信サイトで配布を始めた。自宅などでVR映像を体験した人に、実際に佐渡を訪れてもらう狙いだ。

 運営するゴールデン佐渡の浦野成昭社長は、制作発表会で「新しいことに取り組もうとしていることが分かる。意欲を感じてもらいたい」と述べた。

 アイランド・ミラージュは予約制で体験料3300円(入場料込み)。問い合わせは史跡佐渡金山、0259(74)2389。

詳細情報

リンク
史跡 佐渡金山 http://www.sado-kinzan.com/

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