南砺市特産の干し柿の新たな活用法を模索している地元のレストランシェフ、鵜野宏嘉さん(41)=同市野田・城端=が考案した「あんぽ柿のジャム」が、食の専門誌のコンクール「料理王国100選」の優秀賞に選ばれた。
コンクールは世界トップクラスのシェフやバイヤーらが、生鮮食品や加工食品など6部門で全国から寄せられたアイテムを審査。鵜野さんは2019年にも干し柿をキューブ状に固めた「21世紀干柿」が優秀賞に選ばれ、同コンクールの入賞は2度目となる。
16日、鵜野さんが市役所を訪れ、田中幹夫市長に入賞を報告した。ジャムは保存料や酸味を加えず、柿本来の風味を引き出したといい、「干し柿の可能性をさらに探っていく。これからがスタート」と意気込んだ。