出来上がったひなあられを選別する従業員=2月16日、福井県大野市木本の吉村甘露堂

出来上がったひなあられを選別する従業員=2月16日、福井県大野市木本の吉村甘露堂

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ひなあられ春色華やか 大野で製造ピーク

福井新聞(2021年2月17日)

 3月3日の桃の節句に向け、福井県大野市木本の米菓製造業「吉村甘露堂」では、ひなあられ作りがピークを迎えている。ピンクや黄など"春色"のあられが次々と出来上がり、甘い香りとともに袋詰めされている。

 地元産のもち米でついた餅を小さく裁断し焼き上げた後、機械で転がしながらクチナシや赤大根などで色づけ。しょうゆや黒糖も加え乾燥し、直径約1・5センチの小粒のあられに仕上げる。16日は女性従業員が、欠けたものを取り除くなどの選別作業を進めていた。

 12月中旬から2カ月ほどで4万袋を製造し、県内スーパーなどへ出荷するという。社長は「健やかに育つようにとの願いを込め作っている。コロナ禍の中でも受け継がれる風習を楽しんで」と話していた。

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