横山大観らの名作が並ぶ絵画展「至高の逸品」=2月18日、福井県敦賀市のプラザ萬象

横山大観らの名作が並ぶ絵画展「至高の逸品」=2月18日、福井県敦賀市のプラザ萬象

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横山大観など至高の絵画展示  「ジャクエツ」会長収集品

福井新聞(2021年2月19日)

 幼児用教材など販売のジャクエツ(福井県敦賀市)の会長が収集し、約20年前に市へ寄贈した絵画の展示会「至高の逸品~ジャクエツコレクションから~」(福井新聞社後援)が2月17日、同市プラザ萬象で始まった。地元敦賀で同コレクションが多く展示されるのは初めてで、横山大観ら名だたる作家の作品20点が並んでいる。音楽や芸術で各市町をつなぐ県事業「ふくいアートバトン」の一環で、県担当者は「これほどの名作がそろう機会は少ない」と来場を呼び掛けている。23日まで。

 会長は近現代の絵画や陶芸品などを数多く収集し、社内に飾っていたが「芸術作品を見ると感性が磨かれる。多くの人に見てもらいたい」と、絵画30点を敦賀市立博物館に寄贈した。十分な展示スペースがないため、2008年度から県立美術館に預けていた。

 絵画展は、雲から山頂がのぞく富士山が絹地に描かれた横山大観の「聳雲表(しょううんぴょう)」や、青空と紅葉した赤い木々の生える山を描写した東山魁夷の「秋映」、加山又造の「猫」などの名作がずらり。シルクロードのオアシス都市・敦煌(とんこう)の仏像を描いた平山郁夫の素描や、フランスの画家モーリス・ユトリロが好んで描いた地元モンマルトルの風景を切り取った油絵もあった。

 じっくりと見入っていた市民は「見る距離によって印象が変わり、どれも技術の詰まったすごい絵ばかり」と話していた。

 無料。開館時間は午前9時~午後5時。22日休館。

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