ＪＲ東日本長野支社や長野市などは１９日、同市の戸隠神社で今春開く７年目に１度の式年大祭に合わせ、スマートフォンでバスの電子切符を購入・使用できたり、観光情報を得たりできるサービス「まるっと戸隠」を提供すると発表した。期間は４月２５日～５月２５日。観光客に「スマホ一つで気軽に観光してほしい」と呼び掛けている。

　バスを運行するアルピコ交通（松本市）とも連携。専用のウェブサイトで、長野市内の善光寺と戸隠、または善光寺と松代を回れる１日周遊切符や、３エリアを回れる２日間の周遊切符を販売する。購入はクレジットカードを使ってスマホで行い、バス利用時はスマホ画面を見せる。１日切符はこれまで紙で売っていた。２日切符は新発売。他に、戸隠地区で行うスタンプラリーや観光スポットの情報提供を受けたり、目的地への経路検索したりできるようにする。

　同支社は、３月中旬ごろにさらに具体的なサービス内容を発表する予定。スマホで新幹線に乗れる既存のサービスを踏まえ「首都圏からの観光客らに（戸隠まで）チケットレスで回ってほしい」とする。市観光振興課は式年大祭に向けて盛り上げたいとし、２日間の周遊切符などで「滞在型観光にもつなげたい」と話した。