ミラージュランド内の牧場で3頭の馬を飼育する中村さん(右)と多美さん

ミラージュランド内の牧場で3頭の馬を飼育する中村さん(右)と多美さん

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馬の魅力 漫画や動画で 魚津の牧場経営 中村さん夫婦

北日本新聞(2021年2月21日)

■コロナ禍 ウェブ発信に力

 魚津市三ケのミラージュランド内にある「ふれあい牧場フロンティア」を営む中村徹さん(55)、多美さん(45)夫婦=同=は、飼育する馬3頭の習性や扱い方をウェブで発信している。新型コロナウイルス禍で利用者が激減しており、来場を控える人にも馬の魅力を伝えようと始めた。テレビや出版の仕事の経験をそれぞれ生かし、動画や漫画で分かりやすく伝えている。

 フロンティアは2017年にオープンし、乗馬や餌やりが体験できる。乗馬は牧場や周辺の早月川緑地を使い、初心者でも楽しめる。

 中村さんは、乗馬スタント会社を営む家庭で育ち、小さな頃から馬に親しんだ。テレビ番組制作会社に入ってから遠ざかっていたが、やがては馬を扱うノウハウを生かして暮らしたいと思っていた。知人がいた縁などから魚津に牧場を開くことになり、51歳で東京から移住。ミラージュランドの一角に、同園スタッフと一緒に牧場を手作りした。

 県外からの訪問も増えるなど認知度は高まっていたが、コロナで状況が一変。ミラージュランドは昨年春に臨時休園した。夏休みも帰省や旅行が控えられ、牧場の利用者は激減した。

 「行きたいのに行けない」との声や質問に答えようと、中村さんは1月、フロンティアのツイッターで、動画配信を始めた。乗馬の姿勢や馬とのスキンシップのこつを解説している。

 多美さんは本を企画・執筆する。「今日もうちのウマコが騒いでる」と題したブログに自ら描いた漫画で、3頭と過ごす日々を紹介。馬の仕草の意味などをユーモラスに伝えている。中村さんは「触れ合えない馬を動画で見て喜んでくれる人も多い。ウェブを生かし、つながりを大切にしたい」と話した。

 牧場はミラージュランドが閉園中でも予約制で営業する。問い合わせは電話090(6195)2865。

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