自ら作製した日本酒を特集した冊子を手に取る金大の学生=白山市鶴来水戸町

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金大生 鶴来の地酒PR ハンドブック作製 銘柄、味わい方など解説 商工会青年部が協力

北國新聞(2021年2月24日)

 白山市鶴来地区に伝わる醸造文化に関心を持ってもらおうと、金大地域創造学類の学生3人が23日までに、鶴来の日本酒を紹介するハンドブックを作った。日本酒の味わい方の基本から紹介し、地酒になじみの薄い若い世代にも魅力を伝える。地元の商店などに配布して訪れた人に手に取ってもらい、鶴来の歴史あるまち並みも楽しんでもらう。
 ハンドブックはA5判14ページで、「鶴来×ぽんしゅ」と銘打った。金大2年の植田結衣さん(20)、番重(ばんじゅう)俊輝さん(20)、宮下美羽さん(21)が製作に取り組んだ。
 3人は昨年6月から大学の授業の一環で、鶴来商工会青年部の協力を受け、まちづくりや地域の課題について学んできた。古くから酒造りが行われてきた鶴来の特色に着目し、身近にある豊かな食文化を同世代にも知ってもらおうと製作を思い立った。
 菊姫合資会社と小堀酒造店に取材し、おすすめの銘柄のラインアップを掲載。「淡麗」「穏やか」などの風味、香りの目安や、味わう際の適温も分かりやすく表記した。
 地酒を使ったソフトクリームやまんじゅうなどを取り扱う店も載せ、日本酒が楽しめる飲食店も写真付きで紹介した。巻頭には店の位置を示すマップも付け、散策を促す。
 日本酒を飲み慣れない人にも楽しんでもらえるよう、ソーダ割りやデザートにアレンジするなどの飲み方も提案した。好みの日本酒を診断するチャートも作った。
 ハンドブックは1千部作り、鶴来商工会や掲載した店舗などで配布している。植田さんは「若者だけでなく、幅広い世代に楽しんでもらえる内容になった」と満足げな表情を見せ、リーダーの宮下さんは「鶴来に来なければ楽しめない酒文化がある。マップを手に取ってもらい、街歩きを楽しんでほしい」と話した。

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