県観光機構(長野市)は、冬の信州を海外に紹介するライブ配信を松本市などから行った。新型コロナの感染収束を見据え、同機構と日本政府観光局のフェイスブック(FB)で約1時間、松本城や縄手通りなどから中継し、旅先としての魅力を伝えた。
同観光局のシンガポール、バンコク、シドニー事務所などが連携。昨秋から月1回程度、日本各地からライブ配信している。県内からは今月13日に配信した。内容は、県のインバウンド向けのFBのアカウント(https://www.facebook.com/gonagano/)で今も見ることができる。
市内在住で観光事業に携わるフランス出身のシルヴァン・ダンジョムさん(35)は松本市街地から英語で中継。クイズも交えて北アルプスの眺めや侍の演技を紹介し、「日本に来る時はぜひ松本を楽しんで」と呼び掛けた。配信はシンガポール、タイなどの最大125人が同時に視聴。FBのコメント欄を使った視聴者との交流もあり、司会者がクイズの答えや感想の書き込みを話題に取り上げた。
松本の他、飯山市のかまくらの里、山ノ内町の地獄谷野猿公苑、白馬村なども紹介。同観光局シドニー事務所の田中陽子所長は「長野県のアットホーム感も伝わり、スキーだけでない冬の魅力を紹介できた」。同機構は当面、オンラインでの海外誘客を続けていくことにしている。