雑木林を生かした「オランウータンの森」。整備費の一部を寄付した人を対象に見学会があった=22日

雑木林を生かした「オランウータンの森」。整備費の一部を寄付した人を対象に見学会があった=22日

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長野に「オランウータンの森」 茶臼山動物園でほぼ完成

信濃毎日新聞(2021年2月25日)

 長野市茶臼山動物園で、絶滅危惧種オランウータンの新しい飼育・展示施設「オランウータンの森」の整備がほぼ終わった。雑木林を生かして本来の生息環境に近づけ、生態に理解を深められるようにする狙い。別の獣舎で飼育中の雌2頭を今春に移す予定で、公開時期を検討している。

 新施設は屋内外で広さ計約700平方メートル。元々の地形を生かしてナラやクヌギを残し、高さ4メートルの塀で囲った。園内の木を切って作った遊具は揺れるようにし、樹上生活をするオランウータンが木を揺らしながら移動する動きを再現。観覧場所との間には池を設け、ガラス窓で仕切る。

 東南アジアの熱帯林で暮らす生息環境に合わせ、併設の屋内施設には冬でも暖かくなるようパネルヒーターを設置。床には土を入れて植栽し、天井から日光が入るようにする。寝室につるしたかごは、乗ると観覧場所に体重を表示する仕組み。飼育員の高田孝慈(こうじ)さん(48)は「健康管理しやすくなる」と話す。

 現在の獣舎は狭く、おりに囲まれており、2019年度から森を整備していた。整備費用は2億900万円。このうち3600万円は個人や企業からの寄付、1億2500万円は国の地方創生拠点整備交付金を充てた。将来は他の園からオランウータンを迎えることも構想している。

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