「第28回春を生ける北日本いけばな展」は26日、高岡市の御旅屋セリオで開幕した。春の訪れを感じさせる色鮮やかな花が会場を彩り、来場者の目を楽しませている。3月1日までの会期中、県内13流派の華道家と一般公募の作品を展示。前期は27日までで、後期は28日から始まる。
前期は大作や三人席、中作席、一般公募席など118点が会場に並んだ。
大作席は3流派が出品。草月流はマツの根に鮮やかな黄色の花を付けたオンシジュームやタビトノキをあしらい、生命のエネルギーをイメージした。池坊はシダレザクラやオーガスタ、フリージアを組み合わせて爽やかな春の雰囲気を演出。嵯峨御流はストレチアの花を鳥に見立て、新型コロナウイルスの収束を願って飛び立つ姿を表現した。
県華道連合会と北日本新聞社が1994年から毎年開いている。今回は新型コロナ対策で開会式を取りやめた。