七尾市の田鶴浜地区地域づくり協議会は27日までに、地元の観光名所や史跡を紹介するマップとガイドブックを完成させた。マップにはQRコードも記載してあり、スマートフォンなどで読み込むと、ガイドブックと同じ内容の紹介画面が閲覧できる。同協議会は、若い世代の観光客に田鶴浜の魅力を伝える一助になればと期待している。
マップはA3判で、片方の面に戦国武将長連龍(ちょうつらたつ)の菩(ぼ)提寺(だいじ)である東嶺寺(とうれいじ)や名水「弘法の霊水」、旧日本軍が終戦間際に整備した相馬飛行場など13カ所と地区コミュニティセンターの写真が掲載されている。もう片面には田鶴浜地区全域の地図を描いた。
ガイドブックはA5判の16ページで、同協議会の地域活性化部会13人が各所を巡って名所の歴史や成り立ちをまとめた紹介文を掲載した。
2019年に第1弾のマップを作製しており、今回が改良を加えた第2弾となる。マップ2千部、ガイドブック1千冊を3月初旬から市役所など公共施設に配置する。
新年度は、動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用し、動画で名所を紹介できるようにする。また、童謡「七つの子」「赤い靴」の作詞で知られる詩人野口雨(う)情(じょう)など地元に関連がある人物や、住吉大祭や左義長祭りなどの祭事をテーマにしたガイドブックの作成にも着手する。
小浦忠吉部会長(69)は「田鶴浜の文化や歴史を広くアピールして交流人口の拡大につなげたい」と話した。