「紫ゆかりの館」の館内イメージ

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紫式部に触れて...越前市に「紫ゆかりの館」 4月開館、若き日の生活紹介

福井新聞(2021年3月11日)

 福井県越前市が紫式部公園(東千福町)に隣接する無料休憩所「藤波亭」を改修して整備を進めていた「紫式部と国府資料館」(愛称・紫ゆかりの館)が4月23日、観光施設としてオープンする。同市と紫式部とのつながりをアピールする展示やアニメ映像が楽しめる。入館無料。

 市が10日の市会産業建設常任委で展示内容を説明した。施設は木造平屋建て、床面積は約370平方メートル。かつて国府が置かれ、赴任した父親とともに若き日の紫式部が過ごしたとされる同市の歴史を発信する。丹南地域の周遊観光の拠点とする目的で昨年5月から改修が進んでいた。事業費は1億5千万円。

 展示の目玉は、紫式部が越前での暮らしを原動力に源氏物語を著すまでを絵巻物風に紹介するアニメーション映像。壁面と床面のスクリーンに連動した映像を流し、立体的な演出を展開する。

 越前への旅、越前での日々、帰京後の時系列に沿って、紫式部と越前の関わりを紹介する14枚のグラフィックは平安時代の邸宅に飾られているような雰囲気で展示。タッチパネルの質問に答え、源氏物語の登場人物にちなんだタイプ別診断ができるコーナーもある。

 エントランスは「出逢(あ)いの庭」とし、しだれ桜をシンボルツリーに据える。季節ごとの企画展示を行ったり、地域の観光情報や伝統工芸を発信したりする場も設けた。

 今年10月には紫式部公園で平安衣装の着付け体験や蹴鞠(けまり)実演などを行う新たなイベントも予定し、新施設から公園への誘客を図っていくという。

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