新たな方式を使った養殖マガキを試食したお披露目会=3月11日、福井県小浜市食文化館

新たな方式を使った養殖マガキを試食したお披露目会=3月11日、福井県小浜市食文化館

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養殖マガキ、身ぎっしり 小浜湾で新方式試験、お披露目

福井新聞(2021年3月12日)

 福井県小浜市内外海地区の小浜湾で、かごを使って育てる「シングルシード方式」を使って試験的に養殖されたマガキのお披露目会が3月11日、同市食文化館で開かれた。従来のロープで貝を海中にたらす垂下式に比べ、殻に丸みと深みが出ることで身がぎっしり詰まったマガキができた。嶺南の新たな観光資源になればと期待されている。

 県嶺南振興局が2019年10月から、同市仏谷、甲ケ崎のマガキ養殖事業者に委託して試験養殖してきた。2シーズンで計約7千個の稚貝を育てた。事業費は約84万円。今回が事業の最終シーズンとなったため、流通関係者らに成果を披露した。

 シングルシード方式では、三角柱の形状をしたふた付きの専用かご(直径20センチ、長さ70センチ)で育てる。かごの中で転がりながら育つため殻が丸くなる。また、マガキの生育を妨げるホヤなどの不要物が付着せず収穫が容易になる。

 お披露目会には、生産者や流通関係者ら計10人が出席した。昨秋から育てたマガキが披露され、酒蒸しやすし、フライで試食した。

 同振興局の主任が試験養殖の結果などについて説明。「4グラムの稚貝が5カ月で40~50グラム、殻高も2倍に成長した」と養殖の成果を述べた一方、「かごが適度に揺れないと丸みや深みが形成されず、付着物が付きやすくなる」と今後の課題も挙げた。

 30年以上マガキを育てている男性は「シングルシードで育てたマガキは小ぶりで食べやすく、身がぎっしり詰まっている」と評価した。

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