縦約2メートル、横約1・2メートルの巨大な死海の年縞=3月11日、福井県若狭町鳥浜の県年縞博物館

縦約2メートル、横約1・2メートルの巨大な死海の年縞=3月11日、福井県若狭町鳥浜の県年縞博物館

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「死海」の年縞世界初展示 若狭町の福井県年縞博物館

福井新聞(2021年3月12日)

 福井県若狭町鳥浜の県年縞博物館の常設展示に3月11日、死海の地層標本2種類が新たに加わった。塩分やサハラ砂漠の砂などで白黒の層が連続した年縞で、同館によると死海の年縞展示は世界で初めて。

 死海は中東の地中海近くの湖で、約1億2千万年前は海だったが徐々に水が干上がり堆積物が地上に現れている。2019年に同館の北川淳子学芸員らが訪問。約7万年前~約1万4千年前の年縞のうち、南部で採取した約6万7千年前から2千年分と、北部の約2万6千年前から千年分を展示した。

 死海の年縞は、乾期は水の蒸発で塩の一種である炭酸カルシウムの白い結晶が堆積、雨期はちりが積もり黒色になる。展示する南部のものでは縞模様がはっきり分かるほか、地震でゆがんだ層も2カ所確認できる。北部の年縞は黒っぽい層が多く、当時は氷期で蒸発が少なく、水位が高かったことなどが推測されるという。

 学芸員は「アフリカや地中海周辺の気候変動を知る上で重要な資料」と話し、来場を呼び掛けていた。

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