県立歴史館の所蔵品展「至宝の名品」で展示されている「平家物語図屏風」

県立歴史館の所蔵品展「至宝の名品」で展示されている「平家物語図屏風」

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学芸員「イチ押し」の絵画・工芸 千曲の県立歴史館で所蔵品展

信濃毎日新聞(2021年3月13日)

 県立歴史館(千曲市)は12日、所蔵品展「至宝の名品学芸員のイチ押し絵画工芸編」のオープニングセレモニーを同館で開いた。学芸員が厳選した錦絵などの絵画やびょうぶ、工芸品などを展示。4月27日~5月9日には同館所蔵の古文書で最も古い、8世紀の経典「無垢浄光経陀羅尼(むくじょうこうきょうだらに)」を特別公開する。

 6月13日までの会期中、展示替えを行いながら30点余を紹介する。江戸時代末期の1854(安政元)年に描かれた「四季農耕図屏風(びょうぶ)」は田植えや稲刈り、猿回しなど農村の様子をいきいきと表現。53(嘉永6)年の錦絵「信州更級田毎(たごと)の月」は、眼下の全ての水田に満月が映っているように描かれている。展示品には推薦した学芸員の顔写真入りの解説文を添えている。

 セレモニーで笹本正治館長は「長野県の文化がいかに深いか感じられる展示になった」と話した。

 同館では5月9日まで、県埋蔵文化財センター(長野市)が調査した遺跡の速報展も同時開催。氏神遺跡(朝日村)から出土した縄文土器や、南大原遺跡(中野市)で見つかった弥生時代の鉄製品など約60点を展示する。

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