福井県小浜市飯盛の飯盛寺境内で5本のヒガンザクラが次々と開花し、淡いピンクの花が青空に映えている。梅林の白い花も見頃を迎え、里山は春の装いとなっている。
同寺によると、十数年前に20本植えたがシカに食べられ、5本だけ残ったという。咲き始めたのは5日ほど前で、例年より約1週間早い。市内から拝観に訪れた56歳の男性は「思いがけずきれいな桜に出合えてよかった」と見とれていた。
桜がある広場では20日、柴燈護摩の法要があり、健康長寿を願う火渡りが営まれる。住職(70)は「それまで桜が咲いていてくれるとありがたい」と話していた。