駅構内のIC改札機にカードを当てる利用者=JR七尾駅

駅構内のIC改札機にカードを当てる利用者=JR七尾駅

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JR七尾線 ICOCAの利用開始

北國新聞(2021年3月14日)

 JR七尾線で13日、ICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」が利用できるようになった。乗客から「便利になる」という声が上がる一方、高松駅は同日から無人化され、沿線住民は人口減少が進む能登の鉄路の変化を感じ取った。
 七尾線は津幡―和倉温泉駅の全20駅で、全車両が車載型IC改札機を備えた新車両によるワンマン運転に切り替わった。特急が停車する宇野気、高松、羽咋、良川、七尾、和倉温泉駅と近くに高校がある中津幡、能登部、徳田駅の計9駅では、混雑回避のため駅構内に置いたICカード対応の改札機を使用する。
 七尾駅を利用した穴水町川島の会社員山下遼輔さん(22)は「ICカード改札機を使ってみたいと思ってカードを買った。とても便利になると思う」と喜んだ。
 七尾駅によると、初日は利用者の約2割がICカードを使用した。駅員は「定期券の切り替えが進めばICカードの利用率が高くなる」と話した。
 無人化された高松駅の駅舎には、自動券売機やICカード対応の改札機が新設され、ホームに誘導する点字ブロックも整備された。JR西日本金沢支社によると、13日午後5時現在、駅員の不在による混乱や問い合わせはなかった。
 津幡町への通勤で利用する地元の30代男性は「静かになったのは少し寂しいが、自動券売機があるのは便利」と話した。
 JR西は、人口減少で駅利用のさらなる低下が見込まれるため、2030年度までに七尾線と北陸線の12駅を新たに無人化する方針を示している。
 このうち、七尾線の良川と能登部、本津幡の3駅、北陸線の野々市と加賀笠間の両駅は4月1日に無人化される予定となっている。

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