新潟県長岡市宮本町3の雪国植物園が、今年の営業を始めた。ピンクや紫、白などさまざまな色合いの雪割草が、所々に雪の残る園内のあちらこちらで顔をのぞかせ、来園者は里山を散策しながら春の訪れを体感していた。
同園は約35ヘクタールの敷地があり、四季を通じて約850種類の山野草や植物が楽しめる。早春の主役は50万株が群生する雪割草。今月に入り、日当たりのいい斜面で、かれんな様子で咲き始めた。マンサクの花やザゼンソウ、キクザキイチゲなども野山を彩り、家族連れらが写真を撮ったり熱心に観察したりしていた。
大原久治園長(86)によると、雪割草の見頃は今月いっぱい。「春はそこまで来ている。懐かしい古里の風景を見るなら今が最高」と語る。
新潟市西蒲区の会社員女性(38)は「どの花もみんな違って、きれいなのが雪割草の魅力」と話していた。
入園料は一般400円、小中高校生50円。