国重要文化財・勝興寺(富山県高岡市伏木古国府)で4月9~11日に開かれる「平成の大修理」の完工記念イベントに向け、境内を発光ダイオード(LED)で照らす「灯(あか)りの勝興寺」の試験点灯が16日夜、同寺で行われた。小雨が降る中、重厚な造りの本堂が夜空に浮かび上がった。
イベント関係者ら約20人がLED照明器具約50台を境内に設置し、光の明るさや角度などを調整した。日が暮れると本堂や、本堂と本坊をつなぐ渡り廊下などが照らし出され、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。ライトアップは期間中、午後6時~同9時に行う。
同寺は23年間にわたる平成の大修理を終え、4月11日に竣工(しゅんこう)式を迎える。
完工記念イベントは同市伏木地区の高岡商工会議所議員や商店主らでつくる「新風会」と北日本新聞社でつくる実行委員会が主催。期間中はライトアップのほか、境内でファッションショーや映画の上映、夜間見学会を行う。いずれも入場、参加は無料。問い合わせは同商議所伏木支所、電話0766(44)0457。