鮮やかな赤褐色のトマトビール。魚介に合うビールとして開発された=3月10日夜、福井県高浜町三明の「うみから」

鮮やかな赤褐色のトマトビール。魚介に合うビールとして開発された=3月10日夜、福井県高浜町三明の「うみから」

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ミディトマト使った地ビール 香りと甘みで評判上々

福井新聞(2021年3月19日)

 地場産の高糖度のミディトマトを使った福井県高浜町の地ビールが完成した。「魚介と合うビール」がコンセプトのクラフトビール計画第2弾。フルーツのような香りと甘みが広がる女性好みの味わいに仕上がり、試飲会での反応は上々。3月20日から先行販売し、7月開業へ町が整備を進めるシーフードマーケット「UMIKARA(うみから)」で本格的に提供したい考えだ。

 同マーケットの指定管理者で、若狭高浜漁協、高浜魚商組合員が出資する株式会社「うみから」と、同町の地域商社「まちから」、ビール製造・販売の「金澤ブルワリー」(本社金沢市)が協力し、クラフトビール開発に取り組んだ。昨年7月には特産の杜仲(とちゅう)茶の葉を副原料にした「ブルービーチビール」を造っている。

 今回第2弾として、農産物販売・加工の「福井和郷(わごう)」(本社同町)が同町安土の大規模園芸拠点で育てているミディトマトに注目。一般的には1粒40~50グラムだが、同社では水分を抑えた特別な栽培法で15~25グラムサイズとすることで、うま味が凝縮され高糖度に育つ。これを同社のフリーズドライ技術で新鮮なまま乾燥させ、副原料として使っている。

 「ブルービーチビール サンセット」と名付けられたビールは、アルコール度数5%。すっきりした味わいと黄色さが際立つ一般的なラガービールではなく、深い味わいで濃い色が特徴のペールエールをベースにしており、光にかざすと鮮やかな赤褐色となる。ラベルもオレンジ色で、夕焼けに染まる同町のシンボルの青葉山と海をモチーフにしている。

 10日夜には同町三明の「うみから」の事務所で試飲会があり、同社役員や野瀬豊町長、漁業者ら約20人が参加。シーフードマーケットで提供予定の地魚料理と一緒に味わった。福井和郷でフリーズドライ事業に携わる東山潤さん(33)は「ビールなのにトマトの甘みがしっかり感じられるし、風味が後をひく。非常に飲みやすくすっきりして、いろんな魚料理と合いそう」と驚いていた。

 1瓶330ミリリットルで657円(税込み)で販売予定。同町宮崎のスーパー「サニーマート」で20日から先行販売する。

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