桜の木を植える住民=羽咋市千里浜町の千里浜運動公園

桜の木を植える住民=羽咋市千里浜町の千里浜運動公園

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千里浜に桜の名所を 運動公園 40本以上の並木目指す

北國新聞(2021年3月20日)

 羽咋市千里浜町の千里浜運動公園で19日までに、地元住民が桜の名所づくりに乗りだした。4年をかけて40本以上の桜を植える計画で、住民が集い、千里浜海岸を訪れる多くの観光客が桜をめでることができる憩いの場に育てる。
 千里浜運動公園は1979(昭和54)年、当時の「古池」を埋め立てて整備され、地元の千里浜財産区が管理している。のと里山海道沿いに約1・3ヘクタールの芝生や丘陵があり、千里浜海岸や能登千里浜レストハウスに近い。
 14日に行われた最初の記念植樹には、住民約50人が参加した。潮風に強いとされるオオシマザクラを選び、高さ2・5メートルの木を3本、高さ70センチ程度の苗木を10本植えた。
 町会は記念植樹に合わせて住民10組限定で協賛を募った。その結果、銀婚式や喜寿、退職、子や孫の誕生、各種団体の設立10年などの理由で希望者が集まり、中には「友情の証」という男性2人もいた。10組の名前は町会が設けた看板に記された。
 昨年に銀婚式を迎えた濱里三志さん(70)と英子さん(56)夫婦も苗木を植えた。三志さんが「昔は古池でライギョを釣り、いかだ遊びをしていた」と思い出を語り、英子さんは「犬の散歩で毎日通るので木の成長が楽しみ」とほほ笑んだ。
 植樹に加わった高齢の参加者は、昔の千里浜町の思い出話に花を咲かせた。80代の男性からは「50年か60年前、千里浜なぎさドライブウェイに通じる道に桜並木があったが、道路拡幅で切られてしまった」「また桜並木が見られたらうれしい」との声が上がった。
 来年以降も毎年10本ずつ植樹を続ける計画で、坂野一男町会長は「公園がいつか桜の花で彩られるようになり、住民が集まる場になればうれしい」と語った。

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