黒部市国際文化センター・コラーレは塗り絵3166枚をつなげて掲示し「最も長い塗り絵の列」として21日、ギネス世界記録に認定された。市民ら約2千人に自宅などで塗ってもらったもので、新型コロナウイルス禍で集まるのが難しい中でも一体感を形にした。25日から4月29日まで同館で展示する。
コラーレは本年度、開館25周年を迎えた。20周年の際には「紙ふぶきで作る最大のモザイク」でギネス世界記録を達成したが、コロナ禍では一堂に会するのが難しいため、塗り絵を集めて挑戦することにした。
参加者は2歳から90代まで幅広く、同館をバックに市の花の桜や音楽を楽しむ人が描かれた下絵に、それぞれの感性で色を塗った。米寿の記念にしたり中学校の同級生と取り組んだりと、思い思いに記録への挑戦を楽しんだ。
スタッフが3日間かけ、幅約20センチの塗り絵を同館の二つの展示室に掲示。21日はギネス公式認定員が審査し、新規開設ジャンルのため設定された標準記録の千枚を大幅に超えたとして認定した。
公式認定証を受け取ったコラーレの川端康夫副理事長は「コロナの影響で多くの25周年記念行事が中止となる中、かえって多くの人に参加してもらい、節目を祝うことができた」と喜んだ。