飯田市を中心に5月1~4日に開くクラシック音楽の祭典「オーケストラと友に音楽祭2021」(オケ友)を前に、出演する市民がプロの演奏家から直接指導を受ける「音楽クリニック」が21日、始まった。この日は飯田下伊那地域に住む小学生から社会人までの弦楽器奏者21人が参加し、名古屋フィルハーモニー交響楽団(名古屋市)のメンバー5人の指導を受けた。
市公民館で開いたクリニックはバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの楽器ごとに分かれ、1時間半ほど練習。その後、ホールに集まって合奏した。
ビオラ奏者の小林伊津子さん(54)は、短い音を出す弾き方について「弓を置いた時に音を出すのではなく、離した時に出す」と助言。新型コロナウイルスの影響で昨年は音楽祭が中止となったため、受講した山崎祐樹さん(49)=飯田市時又=は「高度な技術を学べる貴重な機会。この日を待ち望んでいた」と喜んだ。
受講者の発表公演は5月3日午後2時から、飯田市の飯田文化会館で。一般千円、大学生以下500円。問い合わせは同館(電話0265・23・3552)へ。