食材として利用できる冷凍されたアユの稚魚

食材として利用できる冷凍されたアユの稚魚

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アユ稚魚「氷魚」味わって 新湊の水産加工会社 養殖の余剰活用

北日本新聞(2021年3月24日)

 県内の河川に放流するため、養殖されたアユの稚魚「氷魚(ひうお)」が余ってしまうことから、射水市本町(新湊)の水産加工販売会社IMATOは、食材として有効活用する方法を考えた。冷凍し、揚げ物や酢の物などに利用してもらえるようにした。東海勝久社長は「県内ではなじみのないアユの稚魚だが、食材として楽しめることを知ってほしい」と話している。

 県水産研究所やIMATOなどによると、県内ではアユの稚魚は、放流するために漁協や研究機関で養殖されている。余剰分や弱ったものは、これまで廃棄されていた。

 県内では、成長したアユは食べられているが、稚魚の料理はあまり知られていない。滋賀県では琵琶湖で天然の氷魚を水揚げし、冬の味覚として人気がある。

 同社は廃棄分に着目し、研究機関から数十キロを譲り受けた。2月から、体長2センチほどを「万葉氷魚シラス」、同4、5センチほどを「万葉氷魚」として店頭に並べている。

 射水市内の飲食店に薦めたところ、好評で卸すことになった。酢の物や天ぷらなどに合い、稚魚にもかかわらず、成長したアユのような独特の香りを楽しめるという。

 万葉氷魚シラスは80グラム入り、万葉氷魚は300グラム入りでともに1080円(税込み)。ひみ里山杉を使ったカニの干物の贈答用箱も新しく用意した。問い合わせは同社、電話0766(82)2226。

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