海の波を表現したタペストリーと作者の川﨑久美子さん=燕市井土巻2

海の波を表現したタペストリーと作者の川﨑久美子さん=燕市井土巻2

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波打つ海 織物に写す 燕市・大山治郎コレクション美術館

新潟日報(2021年3月25日)

 日本美術展覧会(日展)などで活躍する新潟県弥彦村の機織り作家川﨑久美子さん(64)の個展「水の惑星」が、燕市井土巻2の大山治郎コレクション美術館で開かれている。ウール糸を織って、さまざまな波の姿を表現したタペストリー12点が飾られている。

 同館は、普段は大山さんが所蔵する絵画などを展示しているが、川﨑さんの「尊敬する大山さんの美術館で開きたい」という熱意に触れ、初めて外部の人に場所を提供した。

 川﨑さんは、加茂市出身。約30年前、当時勤めていた寺泊町(長岡市)の福祉施設で障害者に機織りを教える担当になったのを機に、創作活動を始めた。現在は弥彦村矢作の自宅の工房で制作に励んでいる。2012年から日展で8回入選。15年に県展無鑑査となった。

 寺泊の海や旅行で見た富山の海からイメージを膨らませた作品が並ぶ。西陣織の技法「つづれ織り」で、青と緑の糸で濃淡をつけて波を表現。糸を引っ張りながら織ったり、カールした糸を使ったりして白波を立体的に表した。織物3枚をつないだ縦約2メートル、横約4メートルの大型作品もある。

 川﨑さんは「波の形はいつも違って、いつ見ても新鮮。テーマとして飽きない」と語る。「見た人が海の思い出を懐かしんだり、元気になったりしてくれたらうれしい」とほほ笑んだ。

 4月6日まで。入館無料。水曜休館。会期中、併設するビストロ&cafe六朝館では、作品へのオマージュを込めたキーマカレー「鈍色(にびいろ)の冬の海カレー」などを提供している。問い合わせは六朝館、0256(66)3388。

詳細情報

リンク
大山治郎コレクション美術館-新潟県燕市 http://www.rikuchoukan.jp/museum_index.html

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