携帯型音声ガイド機の使い勝手などを確かめる参加者

携帯型音声ガイド機の使い勝手などを確かめる参加者

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勝興寺を音声案内、外国語にも対応携帯機導入

北日本新聞(2021年3月26日)

 「平成の大修理」が今月末に完工する高岡市伏木古国府の国重要文化財・勝興寺に携帯型音声ガイド機が導入された。江戸期に建てられた伽藍(がらん)や寺宝の特徴などを日本語、英語、中国語で紹介する。25日は4月からの一般利用に先立ち、地元の観光ボランティアグループのメンバーらが使い勝手などを確認した。

 音声ガイド機は、海外から訪れる人も含めて観光客に勝興寺の魅力や見どころを伝えようと、国と県、高岡市の補助を活用し、勝興寺文化財保存・活用事業団が25台導入した。利用料金は500円で、寺の受付で貸し出す。

 紹介する情報は全26項目。本堂、大広間、通常は非公開の奥書院といった建造物や、寺の沿革、勝興寺の七不思議などに加え、「浄土真宗」や「越中国府・万葉集」、「勝興寺と加賀藩前田家」、寺宝の国重要文化財「洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいずびょうぶ)」についても説明する。ガイドマップに書かれた番号を押すと音声が流れ、画面に建造物や宝物などの画像が表示される。全てを聞くのに約40分かかる。

 25日は、同寺を訪れる観光客を案内している地元の観光ボランティアグループ「比奈の会」(金子榮子会長)のメンバー8人と、市国際交流員のウェイジア・ジュウさん(カナダ出身)が参加。市生涯学習・文化財課の職員から説明を受け、操作方法や使い心地などを確かめた。

 英語、中国語版の監修を担当したジュウさんは「説明のスピードが程よく、分かりやすい」、金子会長は「音声ガイド機を利用する人とコミュニケーションを取り、プラスアルファの情報を提供したい」と話した。

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