開花が宣言されたタカトオコヒガンザクラ=26日午前11時20分、伊那市高遠町の高遠城址公園

開花が宣言されたタカトオコヒガンザクラ=26日午前11時20分、伊那市高遠町の高遠城址公園

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高遠最速、ピンクのほころび 4月1日から2年ぶりさくら祭り

信濃毎日新聞(2021年3月27日)

 桜の名所、伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園にあるタカトオコヒガンザクラのつぼみがほころび始め、市は26日、開花宣言をした。例年より10日ほど早く、公園を有料化した1983(昭和58)年以降で最も早い。昨年は新型コロナウイルス感染対策で園内が閉鎖され、「さくら祭り」も中止に。今年は4月1日から開催する。市によると、同3日前後に見頃を迎えるという。

 園内の約1500本は「天下第一の桜」として親しまれている。この日は、南ゲート近くにある標準木で数輪の開花を確認。桜の保護・育成を担う桜守の西村一樹さん(38)によると、今年は開花前の日中の気温が高く、朝晩の寒暖差も少なかったことで開花が早まったという。園内では、ほころび始めたつぼみにカメラを向ける人などの姿が見られた。佐久市の岡村俊一さん(69)は「ピンクがかっていてきれい。桜を見ると季節の移ろいを感じる」。

 今月28日に公園開きの催しがあり、翌29日から高校生以上500円、小中学生250円の入園料がかかる。開園は午前8時~午後5時(最盛期は午前7時~午後9時)。4月3~11日に園内の一部で桜をライトアップする。

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