野花を描き込んだエミール・ガレの「矢車菊文月光色花瓶」

野花を描き込んだエミール・ガレの「矢車菊文月光色花瓶」

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「エナメル彩」豊かなガラスの表現 諏訪の美術館で特別展

信濃毎日新聞(2021年3月27日)

 諏訪市の北沢美術館は、ガラス質の絵の具を低温で焼き付ける技法「エナメル彩」を用いたガラス工芸品の特別展「麗しのエナメル彩ガラス」を開いている。フランスのガラス工芸作家エミール・ガレ(1846~1904年)の作品を中心に約100点を展示した。

 同館によると、エナメル彩は筆を使って模様を描くことができるため、細かな表現が可能。ガレの初期の作品「矢車菊文(やぐるまぎくもん)月光色花瓶」は、透明感のある薄い水色のガラスに、エナメル彩で野原の草花を描写している。ガレと同時期にフランスで活躍したドーム兄弟らの作品も楽しめる。

 「エナメル彩の絵画的な表現を楽しんでほしい」と同館。来年3月15日まで。大人千円。中学生500円。

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