諏訪市の北沢美術館は、ガラス質の絵の具を低温で焼き付ける技法「エナメル彩」を用いたガラス工芸品の特別展「麗しのエナメル彩ガラス」を開いている。フランスのガラス工芸作家エミール・ガレ(1846~1904年)の作品を中心に約100点を展示した。
同館によると、エナメル彩は筆を使って模様を描くことができるため、細かな表現が可能。ガレの初期の作品「矢車菊文(やぐるまぎくもん)月光色花瓶」は、透明感のある薄い水色のガラスに、エナメル彩で野原の草花を描写している。ガレと同時期にフランスで活躍したドーム兄弟らの作品も楽しめる。
「エナメル彩の絵画的な表現を楽しんでほしい」と同館。来年3月15日まで。大人千円。中学生500円。