富山県境に近い金沢市東原町の湿地で、自生する市天然記念物のミズバショウが28日、見頃を迎えた。純白のかれんな花々が通行人に春の訪れを告げている。
住民でつくる「東原町ミズバショウを守り広める会」によると、標高102メートルの自生地には約900株が群生している。例年は4月上旬から中旬にかけて開花するが、今年は1週間ほど早いという。
昨年発足した同会は今月、自生地の近くを通る国道304号沿いに看板を2枚設置した。小島正雄会長(68)は「多くの人に車を止めて楽しんでもらいたい」と話した。見頃は4月10日頃まで続くという。