修復された太鼓をたたいて完成を祝う若者(手前)=高岡市伏木古国府

修復された太鼓をたたいて完成を祝う若者(手前)=高岡市伏木古国府

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勝興寺 鼓堂の太鼓復活 戦前まで使用、住民有志が修理資金

北日本新聞(2021年3月29日)

 国重要文化財・勝興寺(高岡市伏木古国府)の「平成の大修理」の完成に合わせ、住民有志が資金を出し合い、鼓堂の2階部分に保管されていた太鼓を修理に出した。太鼓は境内や周辺地域に時間を知らせるため、鼓堂が建立された江戸時代から戦前まで使用されていたとされる。28日、2カ月ぶりに元の場所に戻され、力強い音色を響かせた。

 太鼓は直径約1メートル、長さ約1・2メートルで、胴の裏面に「天保7(1836)年」と記されていた。鼓堂の保存修理工事は2019年に完了したが、太鼓は「平成の大修理」の対象外で、傷んだまま保管されていた。

 太鼓の修理を望む声は15年ほど前から上がっていた。平成の大修理の完成が近づくにつれ、住民の機運が高まり、今年1月中旬に修理に出した。費用は約165万円で、地域内外の約110人が寄付した。

 28日は、鼓堂2階の床板を外し、朝から約30人が協力して太鼓を引き上げた。午後からは住民や観光客に太鼓がお披露目され、順番にたたいて完成を祝った。

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