鯖江市文化センターリニューアルを記念して開かれた「ふるさと鯖江の日記念コンサート」=3月28日、福井県鯖江市東鯖江3丁目の同センター

鯖江市文化センターリニューアルを記念して開かれた「ふるさと鯖江の日記念コンサート」=3月28日、福井県鯖江市東鯖江3丁目の同センター

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鯖江文化拠点 鯖江市文化センター耐震工事完了 再生祝う

福井新聞(2021年3月29日)

 耐震補強工事を進めていた鯖江市文化センター(福井県東鯖江3丁目)が3月28日リニューアルオープンした。完成を記念し、鯖江ゆかりの奏者や中高生らが演奏して約500人の聴衆を沸かせたほか、同市出身のアニメーション作家で画家の久里洋二さん(92)が描き下ろした作品も公開された。

 センターは1979年に開設。市民の芸術発表の場として親しまれてきた。耐震基準を満たさなくなったため、2019年9月から今年2月まで補強工事を実施した。
 総事業費は9億1375万円。鉄筋コンクリート地上4階、地下1階建てで延べ床面積は5872平方メートル。壁を厚くし鉄骨の補強材を設置。つり天井だったホールやホワイエ、講堂の天井を耐震化した。南側にコンクリート構造物を設置して補強した。

 リニューアルを記念し「ふるさと鯖江の日記念コンサート」が行われた。市制施行日の1月15日にちなんで毎年行われているコンサートを、今年は開館に合わせて実施。同市出身のフルート奏者、山本晴香さんら鯖江ゆかりの4人によるアンサンブル演奏が披露された。4人は市内3中学校や鯖江高の吹奏楽部とも共演。中高生の伸びやかな演奏と息の合ったところを見せた。

 階段の踊り場には、センター完成を記念して久里さんが描き下ろした100号のアクリル画「リズムの青空」が展示された。音楽をテーマに、草原にピアノの葉やバイオリンの花が咲き、羽の生えたアコーディオンが空を飛ぶユーモアあふれた作品。センターを象徴する作品として常設展示していく。

 記念式典は約20人が参加、佐々木勝久市長らがテープカットして祝った。今回の工事で、幅2メートルだった屋外通路を3倍の広さにしてスロープを整備。ホールに車いす席を3席増やした。ホワイエは市民がミニコンサートや展示会を行うことができるスペースに拡張した。

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