福井商工会議所の創立140年を記念した展示会=3月29日、福井県福井商工会議所ビル

福井商工会議所の創立140年を記念した展示会=3月29日、福井県福井商工会議所ビル

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福井会議所の成り立ち紹介 創立140周年記念展

福井新聞(2021年3月30日)

 福井県福井商工会議所の創立140周年を記念した「商工会議所の誕生と福井の近代化」展が3月29日、福井市の同会議所ビルで始まった。同会議所は福井県が存在していない時期に立ち上がったエピソードや、明治維新以降の福井の発展を当時の資料とともに伝えている。5月2日まで。

 1878(明治11)年、実業家渋沢栄一によって、日本初の会議所「東京商法会議所」ができた。2年後の80年4月に「福井商法会議所」が誕生した。当時福井県はなく、嶺北は石川県に属していた。

 展示では、初代会頭の伊藤真が、福井が石川の一部として埋没することを懸念し会議所を設立したことなどを紹介。当時、全国初の県名が付かない会議所で、福井の経済人の気概がうかがえる。

 明治大正の福井経済のコーナーでは、羽二重王国誕生のきっかけとして、87年に群馬県桐生市から技術者を招いて3週間の講習会が開かれたことを解説。昭和初期に、羽二重から人絹織物にシフトしていった経緯も分かる。

 日本資本主義の父といわれる渋沢氏の経歴も、写真などを交えて詳しく展示。西欧滞在を経て「合本組織」(株式組織)での産業振興を目指し、銀行と商社を兼ねた「商法会所」を設立した。日本の近代化を図る上で、実業家が交流する必要性を感じ、商工業者が集う場として会議所を立ち上げたとしている。

 3月29日にオープニングセレモニーがあり、福井会議所の伊東忠昭会頭らがテープカットした。創立140年記念行事は新型コロナウイルスの影響で1年延期されていた。

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