史跡のマップと音声ガイドを作った中村委員長(左)と西田さん=白山市横江町

史跡のマップと音声ガイドを作った中村委員長(左)と西田さん=白山市横江町

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足元の史跡周知へマップ 白山・横江の住民 イオンモールで注目

北國新聞(2021年4月1日)

 白山市横江町の住民でつくる「東大寺領横江荘荘園まつり実行委員会」は31日までに、同町の国史跡「東大寺領横江荘遺跡」周辺を巡る観光マップと音声ガイドを作った。隣接する金沢、野々市両市の国史跡計3カ所も盛り込み、縄文から奈良・平安時代の歴史ロマンを感じてもらう。横江町は7月にイオンモール白山が開業することで知名度が高まっており、足元の史跡にも目を向けてもらう。
 マップは奈良・平安時代の荘園の管理施設とされる建物跡などが見つかった横江荘遺跡をはじめ、上荒屋史跡公園(金沢市上荒屋7丁目)、縄文時代の集落跡であるチカモリ遺跡公園(同市新保本5丁目)、御経塚遺跡(野々市市御経塚1丁目)を紹介する。
 お勧めの散策路として、横江スポーツ広場を発着点に各史跡や開発が進むイオンモール白山周辺を巡る10~15キロの計3コースも掲載した。
 音声ガイドは白山市演劇協会に所属する西田徳子さん(58)=横江町=がアナウンス役を務め、4史跡の歴史や特徴をそれぞれ3分程度で説明する。今後、腰にベルトを巻いて持ち運べるスピーカーを郷公民館で貸し出し、ウオーキングを楽しみながら音声を聞けるようにする。
 これまで荘園まつり実行委が企画するイベントなどでは、市の専門家を史跡の解説役として招いてきたが、誰でも気軽に専門的な説明を聞けるよう音声ガイドを作った。
 マップは3千部を用意し、3市の公共施設や商業施設などに配布する。11月にはマップを活用したノルディックウオーキングも開催する予定だ。音声ガイドは今後、ガイド育成の教材としても役立て、白山手取川ジオパークの松任地域での普及活動につなげる。
 中村晃実行委員長(66)は「イオンモールだけでなく、横江には歴史的な魅力があることを多くの人に知ってほしい」と話した。

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