福井県大野市矢の「矢ばなの里」でカタクリの花が見頃を迎えた。薄紫色のかれんな花が、スポットライトのような春の日差しを受け、まるで照れているかのようにうつむきがちに咲いている。上旬いっぱい楽しめそうだ。
矢ばなの里は、約3ヘクタールに100万本余りが自生する群生地。今年は雪解けが早かったため、例年より1週間ほど早い3月20日には花を咲かせていた。見頃のピークは今週末ごろという。
地元住民でつくる矢環境緑化実行委が10年以上前から一帯を手入れしており、このほど地名にちなんだ矢のモニュメントを同里入り口近くの畑に整備した。
同実行委事務局の男性は「大雪が残るかと思ったが、あっという間に咲きそろった。例年は見頃を迎えても寒い日があるが、今年はぽかぽかいい気候」と話している。
開園時間は午前9時~午後4時。高校生以上は環境整備協力金として入場料300円が必要。