両端がギザギザに変形して見える新湊大橋=3日午後5時10分ごろ、海の駅蜃気楼から撮影

両端がギザギザに変形して見える新湊大橋=3日午後5時10分ごろ、海の駅蜃気楼から撮影

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またまた春型蜃気楼 魚津の海岸 過去最多ペース

北日本新聞(2021年4月4日)

 魚津市の海岸で見られる上位(春型)蜃気楼(しんきろう)が今年、過去最多ペースで出現している。3日には、今年9度目の蜃気楼が観測された。2月が特に多く、魚津埋没林博物館は、上空で南風が続いたことや天気の変化が穏やかだったことが要因とみる。県内は今後も気温の高い日が多いと予想され、同館は「今年はさらなる発生が期待できそう」としている。

 3日の蜃気楼は、発生規模が5段階(A~E)のCランクで、射水市の新湊大橋から富山市の市街地にかけての広範囲の景色が、伸び上がったり反転したりした。魚津蜃気楼研究会の野村英樹会長は「今年は回数が多いだけではなく、変化の仕方も大きい」と話す。

 魚津埋没林博物館は1992年4月から蜃気楼の観測を始めた。2月に出現したのは2010年の1度だけだったが、今年は4度も確認。今年2~3月の合計は8度で、最多だった1999年の5度を上回る。

 要因について、同館の佐藤真樹学芸員は、暖かい南風の存在を挙げる。

 佐藤学芸員によると、今年2月の蜃気楼発生時には、上空(約1500メートル)で南風が1日から数日にわたって吹いていることが多かった。海面上の冷たい空気の上に、暖かい空気の層ができ、蜃気楼の発生しやすい状況が続いたという。

 佐藤学芸員が取り組んでいるドローンや観覧車を使った気温測定でも、今年2月は特異な結果が出た。気温は通常、100メートル上がるごとに0・6度低くなる。変化の大きいCランクの蜃気楼が発生した13日は、最大で高度約140メートルまで気温が上昇し続けた。

 佐藤学芸員は「こんなに高い地点まで気温が高くなっていることに驚いた。今後も県内に観測点を増やして調べたい」と意気込む。

 例年、蜃気楼の出現が多いのは4、5月。今後も気温の高い日が多くなるとの予報が出ており、関係者は「当たり年」になることを期待している。

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