南砺市立野原東(城端)のゲストハウス「合掌かずら」で農家レストランをオープンさせるのを前に、運営を担う同市蓑谷(同)地区の農事組合法人「縄っ子」は4日、メニューにする定食の試食会を開いた。どぶろくを提供する計画も進んでおり、メンバーは開店に向け意気込んでいる。
11日に開店する予定で、毎月第2、第4日曜日の昼のみ営業する。2011年の「なんと!B級グルメ選手権」でグランプリを獲得した「なんなんまぶまぶ(南砺ひつまぶし)」を中心とした定食を、1食千円で50食用意する。食材は、自分たちが作った米や地元産の野菜にこだわる。
試食会では、女性メンバー5人が配膳方法や米の炊き加減、味付けなどを打ち合わせた。どぶろく醸造計画では、地元蓑谷の庭先にあったミズバショウの仏炎苞(ぶつえんほう)から発酵に必要な酵母を採取することに成功。近くその酵母を使って利賀で試作してもらう。
縄っ子代表理事の山田清志さんは「桜ケ池を眺めながら、南砺ならではの食を楽しんでほしい。どぶろく造りもやっと形になってきた。今年自分たちが収穫した米で醸造する予定で、ぜひ味わってもらいたい」と話した。