上田市の商業施設「アリオ上田店」で10、11日、東信地方の七つの酒蔵が一堂に会する催し「酒蔵支援祭地元の日本酒再発見」が開かれる。新型コロナウイルス感染拡大による飲食店の低迷や祭事の中止などで消費が伸び悩む日本酒業界。地酒の魅力を改めて地域にアピールし、顧客の開拓や自宅での消費を促す狙いだ。
上田市から沓掛酒造、信州銘醸、若林醸造、佐久市から千曲錦酒造、武重本家酒造、佐久の花酒造、佐久穂町から黒沢酒造が参加する。アリオ上田店によると、普段は量販店で手に入らない「プレミアム商品」が並ぶ予定だ。
沓掛酒造の杜氏(とうじ)、沓掛浩之さん(32)は「約1年ぶりの販売イベント」と喜ぶ。忘年会など集まって飲む機会が減り、歓送迎会や花見も自粛傾向だったと振り返り「日本酒に関心がなかった人にもPRしたい」と意気込む。当日は直営店限定「特別純米生原酒」と、3月28日に全線開通した上田電鉄別所線の記念酒を販売する。
会場は店舗南側の屋外イベント広場。10日は午後1~6時、11日は午前11時~午後5時。試飲はできない。